右京

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊の右京のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

2022/4/1
最高に面白い。ストーリーは基本雑誌記事をベースにしているものをコメディ調に仕上げられていて変な難しさがないところが良い。
廃刊になる雑誌の最後の号に、編集長が守り抜いてきた記者たちの飛び切りの記事を載せるという設定から始まり、各記者の記事をショートストーリーで描く、という設定が上手すぎる。全編繋げた小ネタがあったりするような方向性ではなく、あくまで記者特有の切り口を大事にする編集長の拘りがストーリーからも読み取れるし、そのストーリーもどれも粒揃いで面白い。
コメディテイストを話だけでなく映像やキャラクターで描いているところもかなり好み。
ストーリー、映像、美術、演出、演者どれをとっても素晴らしい。ただのオシャレ映画ではないし、この短文で語れる映画ではない。
このクオリティなら3時間やって欲しい。
右京

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