なんかよく分からない話なんだけれども、おそらくウェス・アンダーソンが愛しているのだろう、古いもの、ガラクタ的なものへのトリビュートのような映画で、風邪で弱っていたこともあって、涙が止まらなかった。昔音楽雑誌を読むのがすごく好きだったことを思い出した。古き良き人間関係的なものを描いた、ハートウォーミングな古風な映画という感じがあった。でもそういったような感覚は、失われていくんでしょうね、という寂しさがある。何しろ、登場人物みんなの、なんとも言えない表情の演技が良い。no crying、ということ。