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典座 -TENZO-のmiのレビュー・感想・評価

典座 -TENZO-(2019年製作の映画)
3.7
一言で語れないのが信仰、宗教。
空族らしいタッチで、やるなら今しかねぇ!の空気感がムンムン伝わってきた時点で勝ちだし価値あり。
雲の上観といてよかった。

現在の「日本における仏教」の位置付けとして二人の僧侶が映し出される。
一方は、Macにスマホ、そして机には「お坊さんだって悩んでいる」というタイトルの本(一番前で観たから気づいた)。
かたやもう一方は、軽トラにヒップホップ、日本酒をあおり「禅」という店の脇でゲロを吐く。
このシーンシャレが効きすぎて笑っちまったです。
そんな二人が灯台の光を浴びて語らうシーンでぶち上がり。
人間は自然の循環の中で生きている(生かされている)のは、真理だろう。
残念ながら先の震災が最も如実に証明してしまっている。
いただきますも言えない日本人、無益な殺生を繰り返す日本人、迷えるだけ迷って、選べるだけ選べる人生ってのは贅沢すぎるのかもしれない。

ディジリドゥの音色が心地よすぎて食らったのと、鎮さん出てきて爆上がり。
二人ともバカボンド読んでたのも笑えた。


2019劇場鑑賞152本目
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