2004年 ”雨鱒の川” 監督 磯村一路
脚本 磯村一路 小林弘利 ぜんとうひろよ
原作 川上健一
2003年21年前の映画で、みんな若い綾瀬はるか 18歳
それにしてもキャストがすごい!今をときめく玉木宏に綾瀬はるか。阿部寛、中谷美紀に天才子役の須賀健太くん、ブレイク前の志田未来ちゃんまで!なのにこの出来は…
玉木宏が主演のはずなのに。。。?
ほとんどが須賀くん中心の子供時代の回想が長い。
映像の美へのこだわりが強いせいでしょうか、
内容が伴ってなかったように思います
脚本がイマイチです。
永遠に終わらない夏休み気分。
僕は子どもの頃の夏休み。田舎に帰省し数匹の犬や従兄と過ごしたキラキラした思い出。
まだ透き通っていたあの川の水。
息が止まるかと思うほどの冷たさに大はしゃぎし、おきまりで水をバシャバシャ。
目に映るのも全てが、毎日が、なんて色鮮やかで心躍る時間であっただろう。
とにかく北海道の自然がキレイ。
雄大な高原、青々しげる山、広く高い空、透き通る川、これらを余すことなく感じることができます。しかもその自然美に頼ることなく画面の切り換えのテンポも割と早く
邦画特有の間延びがあまりありません。
ここに登場する10数年前、8歳の心平(須賀健太)と幼なじみの小百合(志田未来 )耳が聞こえないが、不思議と心平とだけは心が通じ合い、
豊かな自然環境の中、川遊びや絵を描いて過ごした。小百合は手話に頼るしかなかったが、心平だけには不思議にコミュニケーションがとれた。川には ”雨鱒”がいた。
心平はモリで素早く仕留める。
側には幻のイトウをねらう釣り人もいる。苦笑いだ。
オスとメスの雨鱒を見て、小百合は
手話で「心平ちゃんのお嫁になる」と誓う。純愛です
心平は絵心があり絵を描いたりして
言葉はなくてもお互いの声は聞こえているという
その中に小百合のことが好きな年上の少年英蔵がいる
(子ども時代の時間がやたら長い・・・)
心平は母の沙月(中谷美紀)と二人暮らし。父親は山で遭難死してしまった。同行したのが、小百合の父である酒蔵社長・高倉志郎(阿部寛)だけが生き残った。
高倉は命の恩人のために沙月と心平の暮らしのバックアップに努めた。朗報が飛び込んでくる。
心平の鱒の絵がパリの国際児童画コンククールで優勝したのだ。高倉の主催で祝賀会が開かれた。
その場で高倉は心平の母親の沙月の美しさに見とれる。
しかし沙月は持病の心臓が悪化し、心平の成長を見ずに先立ってしまう…。
それから14年後、22歳になった心平(玉木宏)は高倉酒造で作業員として働き、小百合(綾瀬はるか)と故郷で昔と同じように仲良く過ごしていた。英蔵(松岡俊介)は、東京の大学を出たものの小百合のことを想い、故郷に帰り高倉酒造に就職した。心平は仕事よりも絵に熱中し、そして魚を捕って過ごすことが喜びだった。そんなとき高倉から、心平の絵が東京の画廊に売れた、東京に行ってチャンスを生かせと強く勧められる。心平は大好きな故郷と、そして何よりも小百合と離れて暮らすことに不安を感じていた。心平には、今の生活が限りなく幸せだった。しかし、小百合の「心平のため。私はずっと待ってる」という言葉に背中を押されて東京に行くことを決意する。
しかし東京での心平は鬱屈するばかり。とある店の絵画で鱒の絵を描き上げ、小百合を奪いに故郷へ帰る…。
高倉の本音は事業に積極的な英蔵(松岡俊介) に、小百合をめとってもらうことだった。二人は心平同様の幼なじみ。蔵元としてのプライドを持つこと、小百合への愛情が渾然一体となっている。
心平のライバルの英蔵は子供の頃から物静かでいつも取り巻きに囲まれてるから何考えてるのかわかりにくかったのだけど、小百合を心底好きなコトは伝わった。
本当にいい奴なのだ、英ちゃんは!
もう少し終盤を考えないと映画にならない。
正直心平では生活力がなく未来は暗い。
イカダで川を下りながらかけおちって…。しかもラストに小百合が父高倉志郎に必死に何かを訴えてるのだが、何を言ってるのかの説明が最後までなかった…。
心平しか理解できないんだから解説するんじゃないのかい!しかも父の志郎は手話できるでしょ!
青年期と少年期が交互にくるね。と言うか少年期がほとんどだ。豪華キャストの割に内容はちょっと親の身勝手で残念な話だったけど最後はちょっと無茶な「卒業」の世界観だったね。。。。ラストは”卒業”を まねたのかな