seapony3000

霧のseapony3000のレビュー・感想・評価

(1967年製作の映画)
4.0
ムジン、霧の深い港町なんでしょうか。俗物しかいない町。何処でもそうなんだろうけど、故郷だとなおさらそう感じる。上手くいってるようで地獄でしかない現在と、後悔しかない過去を交互に描いていくなかで、いきなりドでかいスピーカーからモノローグが聴こえてくるシーンがいい。ソウルに行きたがる音楽教諭の女を裏切って、誰かを裏切るのは初めてじゃないだろうし、あの男はたぶんもう故郷に帰らない。ホステスの自殺絡めて鬱々として素晴らしい。友人が貸してくれた本も酒でビチャビチャに。
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