sarahA

霧のsarahAのレビュー・感想・評価

(1967年製作の映画)
-




http://www.hf.rim.or.jp/~t-sanjin/kimsuyon_kiri.html

・ムジン(霧津)は,韓国語で「霧の渡り場」の意味であるが,実在しない地名だそうだ。
・映画の中では,「全羅南道 スンアン(順安)郡 ムジン(霧津)邑」となっている。

https://www.jaiho.jp/video/detail/HND3XC/P941QO/

あらすじ:
「韓国の文芸映画の大家」「韓国のアントニオーニ」などとも呼ばれたキム・スヨン監督が、軍事独裁政権下で経済発展を遂げる60年代韓国社会の不条理と倦怠感を、社長の娘との結婚で出世を約束されながら憂鬱で不毛な日々を送る主人公の姿に込めて描き、高い評価を受けた代表作。第14回アジア映画祭(現アジア太平洋映画祭)で作品賞、監督賞、第6回大鐘賞で監督賞を受賞した。

 キム・スンオクの短編小説「霧津紀行」の映画化で、作者自身が脚本も担当している。キム・スヨン監督は1929年生まれで1958年に『恐妻家』でデビューし、1999年の『沈香』まで109本という韓国の映画監督史上最多の作品を監督、1972年にはショウ・ブラザースに招かれ2本の香港映画も撮っているほか、1995年には石田えり主演の日韓合作『愛の黙示録』を監督している。現在91歳。
 製薬会社の社長の娘と結婚して常務にまでなったユン・キジュンは疲れ切っていた。休暇を取り、故郷の霧津へ向かった彼は、霧ばかりで名物ひとつないその寒村で過ごした日々を思い出し、旧友たちと再会する。彼はそこでソウルの音楽大出身で中学校の音楽教師をしているハ・インスクと出会う。人生に不満を抱える2人は虚しい情事を重ねるが、キジュンはインスクに別れも告げずに去っていく。

https://www.pen-online.jp/amphtml/article/012348.html

もうひとつの着想のモチーフが、主題歌となる韓国歌謡「霧」(アンゲ)。もともとキム・スヨン監督の1967年の映画『霧』の主題歌ですが、なぜこの曲を使おうと思われたのですか?
『霧』という映画に関しては、『別れる決心』の脚本を執筆した後で初めて観たんです。公開当時、私は小さな子どもでしたので。ただそんな幼い私ですら、主題歌の「霧」は記憶に刻まれていたくらいこの曲は大ヒットしたんですね。
『霧』という映画には原作小説があります。このように小説から映画へ、その映画用の主題歌が多くの人たちに愛され……という大衆文化のつながり、連鎖の歴史は興味深く、私もまたその派生を延長させた。文化的伝統の一部になれたことを嬉しく思っています。今回はひとつの楽曲をモチーフに一本の映画を作ることができましたが、こういうケースは私の映画では初めてですね。
sarahA

sarahA