三四郎

思い、思われ、ふり、ふられの三四郎のレビュー・感想・評価

1.0
青春恋愛映画の完成度の低さ。日本映画の質が悪すぎる。『わたモテ』もガッカリだった。ティーンエイジャー向け青春映画に期待する私がいけないのか?
なんと表現していいのやら、場面、構図がいちいちあざとい。
雨の中走る場面のスローモーションにしても、科白にしても、特に前半のテンポが悪かった。そんなに強調、誇張しなくてもいいと思えて、観てるこちらが恥ずかしくなる。女子陣の科白はまだ理解できるが、男子陣の科白が臭すぎる。特に理央の科白と身振り手振り。
キザな科白が大好きな私だが、キザをはるかに通り越して、「よくやるなぁ…」と言いたくなるイタさだった。理央役の俳優さん、カッコよくないのにイケメンキャラなのも興醒めだった理由かもしれない。監督が悪いのか、キャメラマンが悪いのか、将又、女子の目線で仰ぎ見る角度をイメージしてキャメラ位置をセットするからか、理央役の俳優さんを下から撮っているのも気になった。鼻の穴が強調されていた。もっと彼が良く見えるベストな角度で撮ることはできなかったのだろうか。

とんでもなくつまらない駄作と思って座席を立ったが、なぜか平日昼間から制服姿で映画館にいる高校生カップルの女子の方が「良かったね!おもしろかったね」と言っているのを耳にし、「こんなんで良いのか!?薄っぺらすぎないか?」と心の中で呟いた…。

退屈でバカバカしい最低な映画だと思っていた『アバウト・タイム』を勧めていたのも、驚きだった。
この作者か、脚本家か、監督か、誰の好みか知らないが、兎に角、私の趣味嗜好がこの映画の製作者とは全然違う故に、この映画の良さが私には理解できないのだろう。
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