盲目の元警官なつめは、ある日少女を誘拐中と思われる不審車両に遭遇する。なつめは警察にこのことを訴えるが、実際に目撃した訳ではないことと証拠がないことを理由に相手にされない。なつめは少女を助けるため、もう1人の目撃者・スケボー高校生春馬を探し出し、消えた少女の手掛かりを求めながら犯人を追う。
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ミステリーものとして 手掛かりが少ない状況下で、盲目の元警察官が視覚以外の情報を元に被害者/犯人像のプロファイルし、推理を組み立てて、目が見えない彼女ならではの視点で捜査をしていくのが新鮮で面白く、かっこいい。
自らの過失事故により弟を亡くしたことで心に深く傷を負い、事故の後遺症で視力も失って、警察の夢を諦め失意の底にいたなつめだが、彼と同じ年頃の少女を救出するために再び奮起して戦う。
そして、家庭環境が悪く未来を諦め気持ちが冷めきっていた少年春馬も、そんななつめの正義感溢れた懸命な様子や、ハンディキャップを乗り越え強く真実にたどり着こうとする姿に触発され、しだいに変化していく。2人の出会いと成長物語でもある。
吉岡里帆さんは迫真の演技。視覚障がい者の方の生活や盲導犬のサポートもしっかりと描かれていたのが良かった。
ストーリー展開はグロテスクで、かなり怖い。次から次へに明らかになる真相、まさかの連続に最後までハラハラドキドキする。
事件内容そのものは現代社会ならではの闇に焦点を当てている。
