オリジナルは韓国映画だが、韓国、日本ともに“猟奇殺人／シリアル・キラーもの”は厭きるほど作られており、いつのまにか洋画勢を追いやってしまった。
そんな中でも、本作の設定は秀逸で、日・中でリメイクされるのも解る。
本作の興収が揮わなかったのは、中国版に倣った邦題では、内容が充分に伝伝わらないことと、今回の吉岡里帆のヒロイン像が、それまでの彼女のイメージを覆すものだと、予想できなかったからだろう。
最近は、ドラマでも女性警官・刑事流行りな感じだが、海外なら、この設定でドラマシリーズくらい作られる気がする。『監察の一条さん』も好いのだが、吉岡里帆主演なら、シリアス路線が観たいよ。
