タイトル詐欺じゃないけどタイトル詐欺
邦題がやらかしたんかと思えば原題もほぼそのまま。
こんなんヒトラーをぶっ殺したナチハンターが暴れまわるビッグフットとハチャメチャバトル繰り広げるアクションムービーだと思うじゃん……!
全然違った。
いやタイトルに偽りはないんだけど。
ヒトラーもビッグフットも主人公の人生で重要な部分ではあるものの
描いている主軸はそれらを交えた一人の男の人生。
自身の過去の行いへの後悔に苛まれ、一人寂しく人生への見切りをつけつつある老人の哀愁っぷりたるや。
周りに弟も知人もそれなりにいるのに隠しきれない孤独感がにじみ出ていて「無駄に長いこと生きてしまった」とでも言っているよう。
切なさを感じるピアノの旋律とともに語られる過去も現在もしんみりしっぱなし。
なんか知らないけどグッと堪えてしまったんですが、ぶっちゃけちょっと涙出そうになるくらいにはしっかり作ってあるんですよね。
タイトルに感じるバカ映画感とは裏腹ですよ。
でもあの時間のわからねぇナチス式腕時計だけはバカ映画要素だと思う。