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幸せな男、ペアのなちここのレビュー・感想・評価

幸せな男、ペア(2018年製作の映画)
3.4

そこそこクズな男、あるいは刹那的に崇高な意志を持ち続けた男、ペア

めっちゃ長いです。




傲慢、頑固、狭量、夢想家、現金主義、衝動的、自己中心的、移り気、責任放棄。

前半は、うんうんたしかにペアってラッキーかも!って感じだったけど、
後半の、己の狭量と頑固で先を考えない衝動的な行動が原因でのペアさん墜落っぷりがすごすぎて、そろそろ擁護できないレベル。


プライドが高いともいうが、譲れない信念?いや、結局侮辱されたのが許せなかっただけか。

ある時はそれも重要だけど、
目的よりそれを見逃せない彼は素直なのか不器用なのか、それとも愚か者なのか。





ヤコーベを本当の意味で愛してないは分かるけど、煩わしさからの解放を求めて田舎の赤毛娘に行ったのはマジで全女子の反感買う、、



こういう天才肌だけど、人の気持ちが分からないで自己中心的な奴は絶対に結婚するなと思う(ですがこういう奴に限ってモテます)



夢想家って実現するまでは本当に色々と哀れな人に見えるよな。


刹那的に生きた人間の末路は
結局孤独だけど、
あの美しい大地とともに昇華されるといいな。



敬虔とは程遠く寧ろ憎悪の対象ですらあるが、
父とは違う接し方を息子にしようとしてたことは良かったかな。


風景が本当に美しかった。
刹那的、という形容詞がピッタリの映画です。
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