みおこし

プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険のみおこしのレビュー・感想・評価

3.6
ドイツ生まれの可愛い玩具プレイモービルは、小さい頃からずっと遊んできた私にとっての思い出のおもちゃ。大人になるとなかなかアニメーションを劇場まで足を運んで観に行く機会も減ってしまいましたが、人並み以上に思い入れのあるプレモの映画は「絶対に観に行かなきゃ!」と使命感に駆られ鑑賞。(ドイツにあるプレモのファンパークに幼少期に行ったほどのコアファンです!笑)
あらすじは割愛。

吹替版での鑑賞だったのですが、オリジナル・キャストがとにかくすごい!本日ゴールデン・グローブ賞を獲得したアニャ・テイラー=ジョイ、人気アーティストのアダム・ランバートとメーガン・トレイナー、さらにはあのダニエル・ラドクリフまでもが声優を務めており、ぜひ英語版でも鑑賞したいところ...!しかも驚いたのは本作がミュージカル仕立てという点。いきなりアニャ扮するマーラが歌い出してびっくりしたのですが、アニャちゃんの歌声も聴いてみたかったし、何よりアダムとメーガンという今をときめく世界的アーティストが出てるのに歌までも吹替されているのはちょっと残念だったな...。(一応エンドロールで英語版楽曲も流れます!)どの曲もハズレなしで素晴らしかったです!

気になる映画の感想ですが、20年来のプレモファンとしてはちょっと気になるところが...。
まずプレモのチャームポイントであるあの黒いお目目がない!これ、結構死活問題!なじみのあるあのつぶらな瞳がないだけで、どうしても私が遊んできたプレモたちとは違うものに感じられてしまい、キャラクターに愛着が湧きませんでした...。その点、LEGOは映画でもあのビジュアルを死守していたので楽しかったんだよなあ。
次にプレモと人間の共演について。プレモの世界に入り込んだチャーリーが、なぜか彼自身ではなく、彼がお気に入りのプレモに変身してしまいます。個人的には大好きなおもちゃと"一緒に"冒険したいと思っちゃうので、まさかの自分が遊んでいるプレモ自体に変身しちゃうのは違うのかなと...。大事なコレクションたちとプレモの世界でお話ししたり、助け合ったりするほうがオーナーとしての本望だと思うので、ここも違和感を覚えてしまいました。

プレモの公式映像などで、おもちゃ自体の作りや質感をそのまま再現したトレーラーがいくつかあるんですが、それの方がよっぽどプレモっぽい!逆に本作はどこかハリウッド的な演出や映像に変わっている気がして、プレモ本来の素朴な魅力に欠けたドタバタコメディになっている気がしました。
でも、プレモを通して描かれる姉弟の関係性にはじーんとしたし、西部やフェアリーの世界、ローマ帝国などなどいろんな世界観が混在しているあのワールドは、まさに十人十色の遊び方ができるプレモの最大の魅力を体現していて素晴らしかったです。
...プレモ愛が強すぎて語ってしまいすみません!(笑)
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