KentF

パリに見出されたピアニストのKentFのレビュー・感想・評価

3.4
“Good Will Hunting”に通ずる作品だが、進退伺に追い詰められ、聖人のような教育者でないあたりが人間味溢れる。フランス的とも言えようか。
仏現代社会の頻出トピックである郊外の低所得家庭をベースに、明かされない過去を一つの仕掛けとしながら、黒人女性とのロマンスという新鮮さも取り入れた設定。
いくつかの拙さや澱みはあるものの、一括りにしてまとめあげる音楽の強さよ。

« L’émotion droite, juste et profonde »

パリに、は言い過ぎだが。
KentF

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