このレビューはネタバレを含みます
美しいピアノ曲を聴ける映画🎞だと期待して視聴したものの
あまりにも荒唐無稽かつ残酷なストーリーで辛くなりました。
才能はあるのに環境のせいで不良してた若者の成功譚、というプロットの面白さはありましたが、細部がめちゃくちゃ。
とくに不快だったのが、若者(マチュー)を見い出し、特別扱いする音楽院ディレクターのピエールが、妻に無断で夭逝した息子の部屋を彼に与えるくだり。
まったくピアノ練習に必要ない上に、
ひとこと相談して欲しかったという妻に、言うつもりだったと返すだけ。
その部屋は早速彼女とイチャつく場となり、一層残酷。
その後、妻がマチューに身を引いてと言ったことで、ピエールは激怒し別れようと吐き捨てるのですが、それを言いたいのは妻側でしょう。
一番つらいのは妻なのに、息子の部屋を空き部屋だからいいだろう、などと言った時点で愛想が尽きておかしくない。
この不自然で非人道的な展開さえなければ、なんとか我慢できましたが……最後まで妻への謝罪も思いやりもなく、省みることさえないピエールに嫌悪感しか残りませんでした。
美しい音楽さえ空虚に感じてしまって、
観るんじゃなかったと後悔……💦💦💦