まん

幼い依頼人のまんのレビュー・感想・評価

幼い依頼人(2019年製作の映画)
2.9
観ている間、最初から最後までずっっつと胸が痛かった。

事実に基づいて作られた作品とのこと。

これは特別な1件がピックアップされて作品化されたというより、今日もどこかで繰り返されている出来事の一部を映像化したような作品だと思う。

最後、母親が放つセリフの一部が極めて重い事実を知らしめる(ここでは書きませんが)。

誰だって自分は正しいと思って事を行う。それを罪だとするのは社会の価値観でしかない。そういう世界のルールでわれわれは生きている。

苦しい思いをしながら生きている人はたくさんいるんだろうな。そして、それは連鎖で生まれていることも多々ある。

誰かが悪いのか?
それとも誰も悪くないのか?
つらい思いをする人を、どうすれば救えるのか?

頭の中をとりとめもなくかけめぐる。

1つ言えるのは、人間はかくも未完成なシステムの中で藻掻きながら生きている、ということ。

500年くらい経ったらもっとマシになってるのかなー?

いやー、良作でしたが正月から観たのはなんか失敗だったわ!
まん

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