ZUSHIO

はちどりのZUSHIOのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
1994年の14歳なので同世代の設定、舞台が韓国で少女の話だが、時代の空気感は痛いほど良く分かった。
人の心を忘れた経済成長、家父長制、競争社会、それらが日本以上に激しい韓国だからこそ、それに乗り切れない人たちの不器用な生き様が真に迫る。
行間を観るものに委ねる文学的表現や、通底する喪失感は『劇場版 バーニング』の原作でもある村上春樹の空気そのものであり、調べてないが、キム・ボラ監督は影響を受けているのではないかと思った。
ZUSHIO

ZUSHIO