キム・ボラ監督の長編デビュー作「はちどり」少し時間が経ってしまったけれど、思い出しながらなのレビューを。
時間が経ってポタポタとウニがトランポリンで飛び跳ねるシーンや少し息が詰まるような食卓のシーン、友達や恋人とのすれ違いの時間を思い出して中学2年生の頃のあのぽっかりと子供と大人、自分と社会の間にすぽっとはまってた時間を思い出す。
もう少し韓国の文化や家制度の感覚があったら、もっとリアリティを持てたのか。それともとても曖昧で答えのないものなのか。わからないけれど。
小さな鳥はカゴの中で、外を眺めてる。飛び出そうとしては羽を掴まれて家から出られない。自由になりたい気持ちをわかってくれる先生は学校にはいなくて塾のヨンジ先生だけだった。
悲しくて悲しくて体がもげそうな時、母の手料理を食べて明日を見る。強く飛び立てるように。