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はちどりのabx155のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.0
1994年の高度成長期の韓国。学校にも家族にも馴染めない14歳の少女ウニが、漢文塾の女性教師ヨンジと出会うことで世界を知る扉を開けて、少しだけ成長する物語。
女性監督であるキム・ボラの初長編作品であるけど、クオリティの高さに驚き。撮影や演出、編集、音楽など、どれを取っても一級品。先が読めないストーリー展開もいい。
そして何より少女の日常を追いながら、それとなく当時の韓国の格差社会や学歴社会、行き過ぎた経済優先の社会の問題も描いているのが秀逸。
ウニは、この嫌な世界の中でも世界と繋がることを選択した。その姿に勇気をもらったし、自分も前向きな気分になれた。
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