空色猫

はちどりの空色猫のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.9
1994年の韓国のある家族を通して韓国社会の抑圧を描いた話

韓国映画界素晴らしい監督多すぎ。

基本的に台詞はかなり少なくて非説明的な映画なんだけど、目が雄弁に感情を語っていた。
誰もが画一的な家父長制的な価値観の元に抑圧されていてずっと水の中にいるような息苦しさがある映画だった。だからこそ観客も含めてヨンジ先生のシーンに救われる。

作中であらゆる出来事が休みなく続くのでテンポは良いんだけど、ゆったりとはしてるし長いので映画館で見た方が集中できると思う。音の使い方もとても拘られているので映画館で見ないと評価がガラッと変わってしまう映画だと感じた。

先生、私の人生もいつか輝きますかという手紙の言葉について考えると何故か分からないけどたまらなく涙が出た。
空色猫

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