ひかヱる

はちどりのひかヱるのネタバレレビュー・内容・結末

はちどり(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

師匠におすすめされたのが梅田でかかってたので!
病院行くつもりが受付時間変更貼り紙のみの告知で行けず……あたしゃタダで引き下がる女じゃないのよ。


冒頭から物々しくてびっくりしてしまった。もしや大幅な家庭崩壊モノか……?と最初から一気に警戒レベル引き上げ。
なんとなく両親同士も兄妹も仲悪そうだし、学校の居心地も悪そうだし、なんとなーく危うげな雰囲気がずっと漂ってるし。
という気持ちのまま結局ラストまで突っ走りました!!!!!今思ったけどこれ絶対ミスリードだよね!!!騙されたよねわたし!!!!!!!!!!!

ウニは時々自分勝手、って友達に言われたように、ウニ目線で考えたらユリから告白してきたくせに、せっかく仲良くしようと思ったのに、ってことでも、もしかしたら「前の学期」から10月まで、ウニからは全くと言っていいほどアクションを起こしてなくて、それでユリも辛くなったのかもしれないし。
最初のドアのも先生に感じた特別な絆も過剰なまでの顔の歪みへの恐れも、孤独を拗らせた思春期故の思い込みの激しさや自己愛の強さ故のものに思えてきた。
(見てる最中はいつ決定的な家庭崩壊が起きるか身構えててそれどころでなかった)
自分にも覚えがあるけど(今思い出すとイタすぎてつらい)、やたらと自分が世界でいちばんの悲劇の主人公のように思えてしまったり、この世に自分を理解してくれる人なんて誰もいない!ってくらい劇的に脚色してしまうっていうの、思春期あるあるだよね。


あと、もしかしたら師匠からお勧めされた時に話した?かもしれない(お酒入れたのであまり覚えてない)けど、家族みんなで食卓を囲むシーンが何度も何度も描かれるのに、なんとなく美味しくなさそう。
最後ののりまき?もっと食べたいっていう所でようやく少し美味しそうに思えたけど、家族がいない中一人で食べてる病院食よりよっぽど孤独だったように思う。

先生素敵なひとだったな。
わたしには心も知っていると言える知り合いが何人いるだろう。


あと関係ないけど、橋が落ちた日、わたし、生後3日目(笑)
ひかヱる

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