小林

はちどりの小林のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.9
2020 41

ごくごく個人的な解釈だと、この映画は「喪失の物語」だと思う。

10代って、数えきれない程の発見があるにはあるんだけど、泡みたいに消えていくのがほとんどで、繰り返すうちに、得たことすら忘れてしまう。

だから思い出す記憶はみんなホロ苦い。その苦さを丁寧に描いた作品だな、と思った。

その積み重ねがが、消えない痕になってのこる。それってなんだか尊い。

…とポエミーな感想を、思わず書き連ねてしまうような映画だった。
小林

小林