このレビューはネタバレを含みます
女性・少女搾取へのアゲインストと家族愛をテーマとして、きっちりまとめてきた職人仕事。
幸せそうな家族の描写から一転、ダークな色彩とともにダウナーなSmells like teen spiritが流れて不穏な空気が充満していくにつれ、過去のMCU作品にない質感に否応なく期待が増す。
エレーナとの邂逅からナターシャの過去が詳らかになっていく。フローレンス・ピューの存在感、末恐ろしい。MCUに入ってくれてめちゃくちゃ嬉しい。
中盤からはスパイアクションが展開されて終盤のド派手爆発急降下まで見どころ満載だけど、ヴィランとして超魅力的なタスクマスターがバトルで本領発揮しないままに終わったのは残念。悲劇性にフォーカスをあてるにしても、あいつの技かましてきてるやん!みたいなワクワクは別腹でほしい。あとアレクセイもいいキャラだったからもうちょっと活躍させてほしかった気も。
ともあれ、ナターシャは失った家族を追い求め、家族を失った少女たちを救い、最期まで家族を想って、旅立ちました。。ありがとう、RIP。
とにかくMCUが映画館に帰ってきてハッピーなので、ディズニーと俳優、ディズニーと映画館のゴタゴタが早く解消されますように。。