MCU・アベンジャーズシリーズ24作目
『シビル・ウォー』でバラバラになってしまったアベンジャーズが、再び結束を強める『アインフィニティ・ウォー』までのナターシャを描いた作品
これは想像以上というか...
胸に残る感情をどう伝えればいいのか...
2時間があっという間に感じるほどのストーリー展開は面白かったし、戦闘シーンが沢山あってカッコ良かったし、重すぎるテーマの中でもクスリと笑える場面が多くて和まされたし、家族愛には胸を熱くさせられたけどこの作品に対する感想としてはどこか違う気がする
胸に余韻がずっと残り続けていていて、
映画を観終えた自分の心に1番強く波打っていた感情はナターシャへの尊敬の念だった
この作品の中だけでも
こんなにこんなに苦しい思いをしていて
それでも前を進もうとするナターシャは
どんなヒーローよりもかっこよくて、敬意を抱く
ナターシャがこんなに強いのは
数え切れない痛みを経験してきたからなんやね...
オハイオで平和に過ごしていた家族との生活に終わりが訪れるところから物語りは始まる
苦しい...
その想いに胸が押し潰されそう
ナターシャとエレーナの壮絶な子供時代
なんで何色にも、何者にもでもなれるのに
こんな人生を歩まされないといけないのって
冒頭から感情が溢れた
ソコヴィア協定違反でS.H.E.I.L.D.から追われるナターシャは妹であるエレーナと再会し、ドレイコフの生存とレッドルームがまだ存在していることを知り、再びレッドルーム壊滅を決意する
父・アレクセイを脱獄させ、母・メリーナの住処へ向かうことでナターシャの家族が揃う...
レッドルームが存在していたことを知った時にナターシャはどれほどの絶望と後悔を感じたのだろう
それでも、もう一度レッドルーム壊滅を決意するその心の強さに胸を打たれた
父、母、妹、全部偽りの関係ではあるねんけど、アレクセイが父親らしくあろうとする素敵な人でメリーナも美しくて強かな母親らしさを感じて、あの3年間を本物だと言ったエレーナに胸の温みを感じた
レッドルームが襲ってきてメリーナが裏切った展開には大きなショックを感じたから、それが作戦だったことに対して、してやられたという気持ちより嬉しさが勝った
オハイオでのあの3年間は確かに偽りやったけど、全員が本物やと思っていたんやね...
なによりナターシャが天涯孤独の暗殺者なのではなく、2つの家族から愛されるヒーローだということに大きな喜びを感じた
ウィドウ達を解放し、
世界中のウィドウのデータを取得し、
レッドルームを壊滅させて再び家族が集結する
ここの4人はまさしく本当の家族としか見えなくて、そこに胸が熱くなった
ここまで感想を書いてきて
映画を観終わった時に表現できなかった
自分の感情にだいぶ整理がついてきた
自分が抱いた感情は"悲しみ"やったんやって...
ナターシャの過去を知って、
抱えてきた多すぎる苦しみの一部を理解して、
家族と再会して、改めて本物の家族になって
レッドルームを壊滅させて、
多くのウィドウを救って、
ナターシャの強さに心が震えたのに
そのナターシャはもういない...
その事実にただただ悲しさを抱いていたんやって
それでもこの作品を観て自分が感じた
ナターシャへの尊敬と感謝、
そして彼女のように強くあろうという想いは
この胸に残り続ける...
「家族なんてないと思ってたけど
私には2つもあった」