マレーボネ

ブラック・ウィドウのマレーボネのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
4.2
ブラックウィドウすばらしかったです!多彩なロケーション、カーチェイス、策略、決闘、愛、勝利……これぞアクション映画!を地で行っててこれむしろ実質007かM:I新作かって感じでしたね!!

ロケーションが本当に素晴らしくて、なんかもう画面に遠景大写し+「MOROCCO」とか「BUDAPEST」とか「NORWAY」とか字幕出る度にウキウキワクワクしたね。美しい街並みで派手なカーチェイスもするんだから贅沢。(バイクも車もある。しかも2人乗り!)
今となってはしばらく見れない豪華な映像なんだろうな。公開は遅れたけど、コロナ本格化する前に撮影終わってて本当によかった。
思えば、超人パワーや宇宙人じゃないブラックウィドウだからこそできるアプローチなんだろうけど、何度見ても飽きないレベルのアクション映画のお手軽いいとこ取りって感じだった。

内容については良い意味で裏切られた。序盤〜姉妹再会までは暗い上に断片的すぎて分かりにくかったけど、目的を共有してからは一直線でのめり込んだ。
家族愛みたいな手垢のついたことを語るんじゃなく、ろくでもない家族(おもに父親)ではあるんだけど憎めない、なぜなら家族だから、っていう見せ方がすごく丁寧で共感できたな。
インフィニティウォーでナターシャが「天涯孤独」みたいなことをたしか言ってた気がするけど、おそらく父母妹は指パッチンで消えてたんだろうな。だからエンドゲームでのナターシャの決断はアベンジャーズという家族のためでもあり、もう一つの家族を取り戻すためのものだった、という結末。単純に泣ける。

あとエンドロール後。妹は今後のMCUに関わるの予想はしてたけど、関わり方がそっちからかい!って感じだった。憎めないやつらを集めて何がしたいんだ、あのオバちゃんは……!という。

あと、フローレンス・ピューはめちゃくちゃハマってた。
オテンバヤンチャ娘って感じだけど、少女らしい不安定さや弱さも持ってて、見た目以上にとにかくかわいかった。(見た目もクロエモレッツっぽくて好き)。
ミッドサマーでもそういう不安定さが際立ってて得意分野なのかなと思った。

とにかく久しぶりのマーベル映画、かつ堅実なアクション映画。
観れて良かった。
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