このレビューはネタバレを含みます
いやー、これはヤバい。
あまりにも多くの被害者を出し、そのほとんどが一生癒えない傷を負わされたn番部屋事件。
「実際の事件の実態を暴いたのは警察ではなく二人の大学生であったこと」そして「未だに苦しんでいる人がいる事件をコメディとして扱っている」など、批判される部分も多々あると思う。(映画としてもご都合主義すぎる展開や、アクションシーンの弱さなど粗い部分も多々ある)
それでもなおこの作品が評価できるのは、コメディ的な切り口だからこそ、事件に興味がない人にも届く可能性があるし、重くなりがちなテーマを軽めにすることで最後まで"楽しんで"見れてしまうことにあるのではないか。
「刑事の証をゴミ箱に捨てる」「捕まえた外国人たちが何言ってるかわからない」など「もしかして踊る大捜査線ファンなのか?」と思うシーンもしばしば。
社会問題×コメディという自分がやりたい切り口において、非常に得るものがある作品でした。