先入観という名の靄を
公平な心と純粋な目で晴らしていくと、
物事は180度変わって真実が見えてくる。
シリアスとコミカルのバランスも絶妙。
最初は小さな違和感だったものが
気付けばテンポよく
周りを巻き込んで露わになっていく様に
目が釘付けになる。
あの日の真相を映すシーンは
泣かずにはいられなくて、
どうかせめてもの救いを、光を、と
その場に居合わせたような感覚で、
泣きながらつい手を組んで観ていた。
足、痛かったよね、
悔しくて堪らなかったよね。
人の人生を左右する場面に立ち合って
きっと忘れられない経験だけれど、
さっぱりとそれぞれの生活に戻って
走っていく姿が爽快ですっきりとしているのが心地いい。