届かなくていいものなんてない。
形のないものを言葉にし、思いを届けるのが彼ら郵便屋であり、形のないものを絵に起こし、作品を届けるのが京アニを始めとするアニメーター達だ。
物語の後半は「思いを届ける」配達人の物語。原作の「外伝」には存在しない、アニメオリジナルの展開。だがそれが要らないものだとは絶対に思わない。勿論、原作の終わり方も好きだ。エイミーのその先の未来を読者に想像させる。希望に満ちていて、けれど少し曖昧なエンディング。だけどやっぱりこの展開は必要だと思う。作品を作る人だけでは観客に自分達の思いが届かない。映画館のスタッフや宣伝担当の方などがいるからこそ人に届く。手紙についても同じ。手紙を書くだけでは書いた人の思いは届かないから。やはり届ける人間というのが必要なんだ。
心の琴線に触れる作品を毎度作ってくれることにに感謝だし、今回上映してくれた映画館にも感謝。
MOVIX京都では京アニ映画の再上映会をやっているらしいので近々行こうと思う。