Train

THE DEPTHSのTrainのネタバレレビュー・内容・結末

THE DEPTHS(2010年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

濱口竜介らしくはないが十分良作。

カメラマンの男が男娼の子を写した写真のアルバムを捲りながら、モデルとしてではなく自身も他者と同じように性的対象として見ていたことに気付く。一方男娼の子はモデルとして活動することで闇から抜け出そうとするも酒場で行きずりの関係を持ち、何をしようと自身の本質は変わらないということを知る。結局、カメラマンは男娼の子を黙ってホテルに置いていく。カメラマンはタクシーに乗り、ふと横を見ると同じくタクシーに乗った男娼の子と目が合う。男娼の子は怒るわけもなく、運命を受け入れたかのようにただ手を振ってカメラマンと別れる。

ラスト五分くらいはすっげえ心理描写。
カメラマンが男娼の子がいる部屋のドアをノックしようした時に、どこかの部屋からの赤子の鳴き声で自身の子供を思い出し、そのまま部屋に戻る。その場面も良かった。
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