このレビューはネタバレを含みます
愛と眼差しと女性の物語。
全てのシーンが美しい絵画のようでその分
マリアンヌやエロイーズ、そしてソフィーが
置かれた状況とのギャップで胸が苦しくなる……
祭りの歌は美しいながらも不安を掻き立てられる不思議な感覚になったし、ドレスに着火した炎は
恐ろしいはずなのに燃える女であるエロイーズの
姿はとても綺麗だった。
母親が出掛けた後、3人が立場関係なしに
仲良く過ごしてるのがとても好き!
ソフィーの堕胎シーンの演出には
ギョッとしたけど…………
男性の姿はほぼほぼ無いのに
支配だけが作中の女性達に
降りかかっているようで暗澹たる気持ちに……
ラストシーンはオルフェウスの話が
そう繋がるのか!と膝を打ちました!!
完全無欠のハッピーエンドではないけども
またそれも交わらない愛の在り方だなと。