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燃ゆる女の肖像のL4zyColaのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.9
"燃ゆる女の肖像"

セリーヌ・シアマ監督のトムボーイが公開されるにあたり、同監督作品の今作を視聴。トムボーイを映画館で視聴できるかは上映館の問題で分からないが、無理でもいつかは必ずみたいと思っている。

前々から興味を持っていたのだが、どの動画配信サービスでも配信されずTSUTAYAでレンタルする形となった。観ようと決心するまでは映画のジャケットしか知らず、あらすじすら知らない状態だった。だが内容関係なしに観たいと思わせるほど魅力的な、個人的好みに刺さった時代背景の映画である。

舞台は18世紀のフランス、肖像画家とその被写体の女性の恋愛を描いた作品。と同時に当時の女性の生きづらさを主張したフェミニズム的な映画でもあると思った。印象的だったのは冒頭でマリアンヌが絵画道具を海に落としたシーン。船を漕いでいた男たちはマリアンヌが海に飛び込み取りに行くのをただ眺めているだけだった。

女性同士の恋愛というLGBTを取り扱う映画。18世紀のフランスという時代で慎重に、少しづつ歩み寄る2人を美しく描いていた。
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