絵画的な画角に究極までこだわった作品。
心情描写を過度な音楽やカメラワークで表現することの多い昨今において、一際輝くものとなったから話題になったのかもしれない。
一方で、評価されるのは頭では理解できるものの、感情移入はできずすごく良くできたアート作品(ただ自分の好みではないスタイル)を眺めているような気分になった。
ただそれはあくまでも、彼女らが自分と近しい立場ではないからと考察している。
当時は女性が自分自身をさらけ出し生きることが極めて難しかった時代。
唯一心を許し合えた相手との、僅かな美しい時間を大事にしながら生きていくのだろうなと思うとやはり切ない。