ポルトガルのリスボンは、心洗われるような夕陽を堪能させてくれる大河の中の港町。ヨーロッパ4カ国8都市ほど回った中でももっとも穏やかな美しさを持つ街でした。
この作品の舞台シントラは、ポルトガルのいわゆる古都であり王室の避暑地であった場所で、カラフルな城、質素な居城、岩山まるごとの城など、大航海時代の栄華と文物がいまも垣間見れる、いつか行ってみたい場所。
必然的に、どのシーンも絵になる美しい風景だらけ。
先日みた「歩いても、歩いても」と同じくある家族の会話劇なのだけど、原題でもある主人公「Frankie」は大女優でありリゾート地での家族旅行が舞台。そして彼女を愛する周囲の人たちが振り回されつつ、なんとか寄り添おうとしている姿が、たんたんと描かれる。
家族の愛憎と死生観。
なんとも大人向けの作品。
イザベル・ユペール、マリッサ・トメイ、ブレンダン・グリーソンなど出演者たちも流石の存在感。
集まらせといてもう?
ラストシーンの余韻たるや。