名前とは?
「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督が素晴らしいキャストでおくるミステリー。
宮崎県の山間部、離婚し横浜から戻り文房具屋を営むシングルマザーと、最近この街にあらわれた新人の木こりが出会う。やがて家族になり子ももうけたのだが、ある日木こりは事故で亡くなってしまう。そして彼が名乗っていた人物とは別人だったことが発覚する。。
人の本質は、親が何者かや、ルーツなどで判断できるものでは無い。自らには何の責任もないのに背負ってしまった業と印を隠し、捨てて生き直したいと思うことは罪か。
もはや当たり前だが、安藤サクラ、窪田正孝、榎本明の演技がすごい。清野菜名と仲野太賀もよかったし、妻夫木聡もしっかりシリアス。
「不適切にもほどがある」の河合優実もカメオ的に出演。絶妙な昭和顔だよなぁ。
長男くんは実の父への執着まったくなさそうだけど、どんな酷いヤツだったんだ?笑
ぼくは真木よう子の演技が苦手なんだけど、確かに本作では”なんか印象悪い妻”を演じ切れてたと言うべきか?でも巨乳目立たせすぎで役所がブレるよね。
ラストシーンは妻の浮気相手を捕まえたシーンだろうが、このあとのセリフは何と言わせるつもりだったんだろ?
邦画に辛口になりがちな僕ですが、個人的にもかなり好みでした。”木こり”ものには良い作品多いよなぁ。