最近、作品の中で解決しない映画って人気ないんだな…と思っていたら
まさに何も解決しないどころか、劇的なうねりもなく静かに終わる映画に当たった
そんな予感もしていたので驚かないけど
けど人生ってそんなものだよなとも思う
うねりがないと書いたけど、受け入れようが拒絶しようが細かい心の葛藤は日々あり、全てのことは変化してゆく
人は後悔せずには生きてゆけない
どんなに世界の中心にいるように生きていても、そんなものなのだね
その諦観なのか悟りなのか、ラストの山頂に集いし家族を待つユペールの表情が素晴らしい
そして彼らは何も語らず、母親を先頭に降りて行く
まさに彼女のための映画だった