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バクラウ 地図から消された村のbのレビュー・感想・評価

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新しいのだか新しくないのだかキャッチコピーは煽りすぎでエスターみたいに「この村、何か変」ぐらいでいいんだろうね

他の人が言うように特に前半は?なシーンが多い
町医者の「この薬は危険だから」という村人にする薬に関する謎の講義とか
UFOが突然登場するシーンとか
(ただUFOはこの映画における遊び、ユーモアといったところでしょうね)
液晶トラック政治家が寄付しにきた本が雑にトラックから降ろされるシーンは本をあんな雑に扱うやつにろくなやつはいないということだろうし割とやってることがわかるシーンも
全体としては大体あとのほうでわかってきて割と謎は残さない


あの謎の超人薬は過去にあった「リミットレス」のような映画で既視感を持つけど村という場所でそんなマジックアイテムが回ってるというちょっとした驚きですね


最後は祭りでも開いて終わるのもありだったけど本当淡々としている

登場人物たちのやってることが醜い一方でロケーションによる自然の撮り方が中々な美しさで特にブラジルの田舎の空の綺麗なこと、絵画のようで感動する
残酷さと美しさの対比はgood

冒頭にでる「今から数年後..」という?なテロップはつまりいつ観ても”今から数年後”だから永遠にくることのない未来
2019年設定のブレードランナーみたいにもう過ぎたじゃん、ではなく常に近未来を維持できるような仕組みを狙ってるんだ
そこに意図するものは”常に結束の機会と可能性はあるのだ”と読み解く
田舎だから近未来の世界として説得力を持たせるために未来的なディティールに頼らなくてすむというのもなかなか面白いです

屋外での食事でハエがたかってるシーンとかブラジルの田舎の世界観がしばらく苦手だったが
観終われば村の人たちのことを普通に好きになっていた
カルトではなく普通に良い映画ですね
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