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リム・オブ・ザ・ワールドの一人旅のレビュー・感想・評価

リム・オブ・ザ・ワールド(2019年製作の映画)
5.0
マックG監督作。

少年少女が主人公のSF青春アクションの良作で、往年のジュブナイル映画と異星人SF物がミックスされた作風がエンタメ色豊かなNetflixオリジナル映画です。

ロサンゼルス郊外のキャンプ場で過ごしていた4人の少年少女が、突如として地球に襲来した未知の異星人の母艦の座標を示す鍵を当局に受け渡し世界を滅亡の危機から救うべく力を合わせて奮闘していく様子を描いた“青春SFアクションアドベンチャー”で、『スタンド・バイ・ミー』のようなジュブナイル青春群像劇のピュアさ&ワクワクと、獰猛な異星人の侵略というスリル&ホラーを絶妙なバランスで融合した老若男女愉しめるエンタメムービーとなっています。

エイリアンの侵略というSF映画定番のシチュエーションに、それぞれ訳ありな少年少女4人組の元気いっぱいの青春ジュブナイルを掛け合わせて魅せていく作劇で、初対面の4人が衝突を繰り返しながら次第に絆(+初恋)を深めていく過程や窮地を乗り越えて逞しく成長を遂げていく様子はまさしく青春映画のタッチですし、思いのほかグロテスクな描写も含んだタフな異星人との攻防ではハラハラさせてくれます。

『E.T.』や『アース・トゥ・エコー』のように人に優しい異星人の救出劇ではなく、子どもにも容赦なく襲い掛かってくる醜悪な兇悪エイリアンとの死に物狂いの戦いに手に汗握る本格派SF映画であります。
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