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キーパー ある兵士の奇跡のmuguetのレビュー・感想・評価

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)
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バート・トラウトマン
小鳥の脱走
「選べなかった」
コート上でのダンス
鏡越しのお誘い
助けられなかった少年
家族で過ごす海辺
決勝戦での事故
愛と赦し

映画の構成や、当時の時代を感じさせるくすんだ茶を基調とした映像、登場人物たちのファッション、心奪われる名シーンの数々、スポーツの持つ力、戦争や差別に対するメッセージ、この映画の様々な要素がどれも素晴らしくて何度も泣けてきてしまった。

主演の2人がとにかく魅力的!台詞のない時の目の演技がたまらなく良かった。デヴィットクロスは中学生の頃にみた「愛を読む人」の時のうんと年上の女性に恋をし、歴史に翻弄される複雑な役柄の演技がずっと印象に残ってるのだけど、大人になった彼もとっても素敵だった。奥さんのマーガレットのどこまでも家族を信じようとする姿が強くて美しくてかっこいい。「敵を赦すよりも憎む方が簡単だけど、私は夫を信じます」と大勢の前で言い放つシーンは圧巻。
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