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ブリット=マリーの幸せなひとりだちのFのレビュー・感想・評価

3.2
幼少期の記憶から他人のために自分の気持ちを我慢してきた主人公が、夫の浮気を機にまさに「ひとりだち」をしようとする物語。「人生は予想外の連続、だからこそ諦めてはいけない」、40年間外に出ず同じ日常を繰り返していたブリットマニーがそう思えるようになるまでの人との関わりや変化を描くのが非常にうまかった。

序盤、顔に生気がないようにつまらなそうだったブリットマニーがどんどんと生き生きとして、最後には子供たちと一緒に叫んでみんなで喜び合っている姿はとても印象的だったし、ラストシーンで誰かのためでなく、自分のために子供の頃からの願いを叶え、どこか誇らしい顔をしていたのはとても素敵だった。

原題のように、自分の存在を証明したいと願うのは、どこで何をしていようが人間の本質だと思うし、それが出来るような人生の選択をするべきだと思わされた。

人生っていろいろあるけど、積極的に動けば良いことあるなって思える良作。
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