Nao

家族を想うときのNaoのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.4
家族のために働いているはずが、家族とすれ違ってしまう。
所謂自己責任論は恵まれた人たちによる、既得権益を守るための空論だと分かる。
資本主義社会の行き過ぎた利益追求に対する疑問と怒りのこもったメッセージを伝えてくれる作品。
設備の整った私立大学の大講堂でこの作品を観ながらふと、今一緒にこの作品を観ている数百人のうち、何人がこの家族の現状を身近な問題として受け止めたのだろうか、と考えた。自分が努力で得たと思っているものは、実は恵まれた環境の産物なのではないか
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