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マティアス&マキシムのhitujinopooのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.5
2度目の鑑賞。
同監督過去作を観て見方が変わったので再度観直してみた。
やっぱり母親とのいざこざは少し入れつつも、メインは他にありで、全体的に割とゆったりと観れる感じ。
感情鷲掴みというよりは、緩やかに揺らされる感じ。
主人公がどちらかというと優しい穏やかな性格なので、常にその雰囲気を全体に纏ってるからかな。
しかし何故主人公をそんなにもボロボロに描く。
物理的にも精神的にも裕福な家庭でなく、友達たち家族との対比が切ない。
本来なら主人公と出会う事も無さそうな人種の人達な気がするけど。
それ故にその周囲の人達の優しさが響く。

幼馴染の壁、飛び越えるのはさぞハードルが高かろうな。
私なら無理かも。
もはやこれはもう人としてという事なのだろう。
(ブロークバックマウンテン的な。)
男とか女とかを超えて惹かれあってる姿には、何かとても美しいものを感じて感動させられる。
その精神にもだし、ビジュアル的にもすごく美しく撮られてあったので尚更。
窓越しのシーン、凄く考えて撮られてるんだろうなぁ。
単純に綺麗。
うっとりする程。
美意識すごいなぁ。
心に栄養が溢れました。

マティアスがマキシムを遠くから眺めて微笑んでるのがほほえましくて、凄く印象的だった。
マティアスは不器用だけど。
愛やな。

言葉で説明は難しいけど、全体的に良くできていて、いい話でした。
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