マキシムはグザヴィエドラン監督作品に似合う優しすぎて儚げな雰囲気のある主人公(かつ問題のある母親を抱えている)
もう1人はエリートで言葉使いに厳しいマット
幼馴染で親友でありながら、作中、2人の家庭環境の差は嫌でも感じる
30歳というこれからの人生を考える時期でもあり、結婚昇進、引っ越しなど環境の変化が2人の関係性の変化と相まって不安定な雰囲気。ただ、仲間内のシーンはみんな本当に良い人たちで安心感がある
友達は誰もマキシムの顔のあざには触れないし、まるであざなんてないかのように進んでいく
一度その話題が出た時にマキシムがあざを覆ったりしてあざがない自分を思うんだけど、そのシーンで始めてマキシムにとってあざはコンプレックスになることがわかるし、普段どれほどあざなんて関係なく仲間内で過ごしているかが分かる
ストーリーは割と王道な展開が多いけど、2人の揺れ動く気持ちと不安定さ、変わっていく関係性が映像や音楽によって表現されていてとても良かった