はる

マティアス&マキシムのはるのネタバレレビュー・内容・結末

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

いままで見たドラン作品のなかでも上位に入るくらい好きな映画だったかも。

長年の友達を意識しだす瞬間、葛藤をひたすら見せられて、少女漫画読んでるみたいだった。
今回好きだったのが、周りの友達のうるささ笑。めっちゃ喋る。。。笑
でもその喧騒が、2人の空気感の変化や独特の関係性を浮き立たせていたのかなとも思ったりした。変に茶化さずに、ちゃんと2人を向かい合わせようとするところよかったな。
困惑して焦って空回りしてるマットにばかりに焦点が行ってしまいがちだったけど、マックスの切なそうな目や視線の演技も印象的だった。
パーティーのキスシーン、洗濯物取り込んでいる騒がしさとの対比が綺麗だった。
最後、ドアを開けて、照れて首を傾げるマットと嬉しそうだけど複雑そうなマックスの顔に、期待がもてるラストもよかったな。

一個だけ。母親との関係性はドランの映画の大事なテーマなんだと思うんだけど、今回そこは描ききれなかったのかな?と疑問に思った。というか、映すことで何を見せたかったのかが、分からずじまいだった。
わたしの中でちょっと消化不良として残ってしまって少し残念だった。
はる

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