ほのか

マティアス&マキシムのほのかのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
4.0
一瞬だけドランくんが犬と戯れるシーンがあって、そこがすごくすきだった。あと2度ほど犬が後ろをテケテケと通る描写があって意味があるのかないのかわからないけど、おいぬさま〜!!!ってなってしまったなぁ。ドランくんとおいぬさまの親和性、高い。




自分の周りが駆けるスピードが早い。
気持ちは追いついても、心が追いつかない。
置いていかれるような感覚。置いていくなよ、と周りを自分のところまで引き摺り下ろしたいような感覚。いつもの友達。自分の良いところも、目を逸らしたくなるような悪いところもよく知られている。その上で気兼ねなく付き合ってくれる友達。その中にいる彼のことを好きな人だと認めることが苦しい。"人を傷つけること"を、受け入れ難い自分の心を切り離すための踏み台にするのはよくないよ…って彼が一番わかってた。友達もよくわかってる。あのシーンが本当に良かった。この映画はもちろんラブストーリーなんだけど、友情の描写がとてもとてもすきで、言葉遊びクラブのみんながみんな、あ〜ほんとにいい関係を築いてきたんだなあって思える距離感なんよ。友達であり兄弟であり家族であるような、そんな関係の人の間違った言動に対して激昂することもあるけど、謝罪があったならそれをすっと受け入れられるのがすごいなあって思う。なんでそうなってしまうのか、なんでここでこういう言動に至ってしまうのかを理解してしないとむりじゃない?
わかってて、わからないふりをして、にげて、にげて、にげきることができなくて、向き合う決意をする映画。最後は「おっ、まえ、ほんと、そういうとこ…わかりにくいんだよ…!!」って思いながらずるずると泣いちゃった。




いっぱいいっぱいになったドランくんの表情にはいつもぞくぞくしちゃうな…。
ハリスディキンソンの印象、"""足!!!!"""でしかなかった。足なげぇ。
リヴェットとフランクが出てくるたびにめっちゎブチ上がった。公式HPに載ってる友達たちの写真まじでいい…!!!わたしのすきなフランクはおしりぺんぺんするところとマックスが指口に入れ出したときに指払うところです。ぎゅんときた。リヴェットはやっぱピアノのシーン。でもそもそも喋り方がすきなので逐一すきでした。