グザヴィエ・ドランが役者やってる映画が好きなんですよ。
まあドラン映画でぶっちぎりに好きな映画はドランが出てない「わたしはロランス」なんですけど。
役者ドランは本当に得難い存在だと思います。一挙手一投足が尊い。
監督としてのドランは「ロランス」のイメージか、ゴリゴリの映像派、感覚派って思われがちなんですけど、実はこの人、ストーリーを語りたい人なんですよね。だから戯曲の映画化をたくさんしてる。
本作は自身初のハリウッド映画の反動か、完全に感覚先行で撮っていて、だからこそとても気持ちのいい、のびのびと撮っている印象があって、すごく好感の持てる、あたたかくてやさしい映画。