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鵞鳥湖の夜のzoeのレビュー・感想・評価

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)
3.6
レンタル開始されてからずっと気になってた作品をやっと鑑賞しました。思ってた感じと大分違ったけど普通に面白かったです。バイオレンスシーンやその他観ていて多少気分が悪くなるシーンがあったのでこの評価です。

全体的にずっと陰鬱な空気が漂っていて、湿っぽい感じが伝わってきます。湖の濁り具合からは緑の匂い、暗くて汚い路地からは血だとか鉄だとか、あと何かが焦げた匂いも感じて、汗が滲む額やTシャツからは緊張感と焦りが見える。

光と影の使い方が良い。これは私だけかもしれないんですが、カット割りとか音響とか、所々昔の日本のサスペンス映画っぽさを感じました。動物園?で警官(警官とヤクザの見分けがつきませんが、あれは多分警官かなと)が息を潜めているシーンは特に。

テンポの悪さ、何を考えてるのか、結局どうなってしまうのか、なかなか見えてこない最後。そういうところから窺える不確かさや焦りに似た不快感が胸焼けがするんじゃないかってほど、うざったい。

誰の視点か定まらないのが良い。さっきまでチョウの視点だったのに、気づけばアイアイの視点に変わっていて、今チョウは何をしてるんだろう?今アイアイはどこにいるんだろう?と、振り回されているなあって感じます。

これPG12で大丈夫なのか?と思うのは私だけなのかな?
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