イシダコ

シチリアーノ 裏切りの美学のイシダコのレビュー・感想・評価

2.5
この題材にして成り上がりパートを一切省き、栄枯盛衰のうちの“枯”と“衰”だけで全編最初から最後までを構成する試み自体はなかなかチャレンジング。ただまあ、全体的な印象では定型の域からまだまだ抜け切れておらず、ああ81歳の映画だなぁー、感が否めないのは残念……。口を縫合した証人(即物的な魅力がある)や車ごと爆風で吹っ飛ばされたときの滞空時間の長さ、そしてフロントガラスから見える真っ逆さまの景色といったショックとフレッシュが両立している二つの場面に免じて、ぎりぎりのポジ評価としておく
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