あしからず

小さな兵隊のあしからずのレビュー・感想・評価

小さな兵隊(1960年製作の映画)
3.8
アルジェリア戦争只中で自国へ真っ向に反戦を唱える抵抗は世界で本格的に戦争が始まった現状を踏まえると尚更染み入る。戦時では何もしなくてもその行動に意味が付随し、もはや山師トマのように夢と現実を一体にするしかないブリュノはいつも遠くブラジルを見つめている。ゲシュタポに捕まった男の話をしながら部屋の中を回るとこ追うカメラが良い。
瑞々しく類稀な美しさの若きアンナ・カリーナが作品の唯一の光でありブリュノの夢であり、ゴダールの愛だった。
そういえばクレーはスイスの人だったな。
あしからず

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