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アニエスによるヴァルダののんchanのレビュー・感想・評価

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)
4.5
2019年3月29日、映画史に名を刻むアニエス・ヴァルダがパリの自宅で永眠、享年90歳🙏

今作は遺作である。ヴァルダがパリの劇場の聴衆の前に現れ、自らの60年以上に渡る創作のフィルモグラフィを語り尽くすセルフ・ポートレイトのドキュメンタリー‼️正に貴重品です🌟

独特のヘアスタイル🍄で愛らしく、人懐っこいようでもあり、時に壁を感じるようでもあり...とにかく才能が枯れない泉⛲️のよう...


「長年仕事を続けて来た理由のキーワードが3つある。それは『ひらめき』『想像』『共有』この3つの言葉が重要❗️」と作品作りへの強い思いをしみじみと語っている。

言葉選びもお洒落
《優美な苦痛》(←凡人は思いも付かない💦)

有名作品だけでなく、小さな世に出なかった作品もあるらしく、そんないくつかの貴重な撮影風景も観られる。

例えばカトリーヌ・ドヌーヴとロバート・デ・ニーロが共演している作品(未公開?)
デニーロはフランスに撮影3日前に入り、毎朝4時に起きて時差ボケを調整し、撮影日には万全な体勢で臨んだのだとか。さすがプロ根性が違います。その時のデニーロは長髪で後ろに一つ髷を結んでいるの😲
池に小船のセットが浮かべられ、そこに2人が並んで座る。最後にデニーロが池に落ちる(これはスタントマン)その様子を見せてから
「転落させたけど、映画も大転落したの」と笑う🙃

ジェーン・バーキンとも良く撮影していた様子で、やはり立ち居振る舞いがカッコイイ💫ジェーンのヌードも観られます。

ヴァルダはドキュメンタリーを映すのが好きらしい。動く画もよいけど、私は写真のセンスが物凄く好き💓
まあ、何にしろセンスの塊ですよね✨🥺✨

何度観たかわからない『顔たち、ところどころ』がとても好きなドキュメンタリーなのだけど、そこに共演したストリート・アーティストのJRと、今作品のラストはこう終わりたいと決めていたと言う。
アニエスにとって"浜辺が人生の鍵"だそう。
浜辺にいながら風と砂と靄に撒かれて見えなくなっていく...それがラスト🌫
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