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パペット・マスター4/最強の敵の消費者のレビュー・感想・評価

3.5
・ジャンル
オカルトホラー/ダークファンタジー/スラッシャー

・あらすじ
ホテル“ボデガ・ベイ・イン”でオフシーズンの管理人をしながら1人研究をしていた若き天才科学者リック
彼は科学企業でオメガ・プロジェクトという計画に携わっていた
そんな彼の元に恋人スージーとその友人ローレン、そしてスージーとリックの共通の知人でローレンの恋人である科学者キャメロンが訪れる
間も無く一行はホテルで奇妙な人形とトランクを発見する
トランクをこじ開けて出て来たのは50年前に開発されたパペットの技術に関わる日記やボード、そして更に数体のパペット
日記を頼りにリックが人形に注射をすると彼らは自らの力と意思を持って動き始める
驚きながらも興奮するリック
だがしかしパペットを動かす原動力の秘密は地獄の魔王スーテックから奪われた物だった
やがて彼らに忍び寄るスーテックの遣いのパペット、トーテム達
果たしてリック達は彼らの魔の手から逃れる事が出来るのか?

・感想
魔術で魂を宿された人形達とその主であるパペットマスター、アンドレ・トゥーロンを巡る惨劇を描くシリーズ4作目
今作は2作目の後日談となっているが直接的な話の繋がりはほぼ無い

パペット達がシリーズ初の正義側となっている事もあってより「スモール・ソルジャーズ」っぽい内容
なんだけど過去作よりも人間の犠牲が主軸となっていない事もあってホラー性が失われ完全にダークファンタジーでしかなくなっていたので良さが薄まっていた印象
またそのせいもあって設定が込み入った物になっていたのも話のシンプルさに対して観づらく何とも言えない感じ

良かった点としては某エイリアンの様なビジュアルの悪のパペット、トーテムのクリーチャー感
そして正義となった事でより際立ったパペット達の可愛げくらいかなぁ
ただ初代パペットマスター、アンドレ・トゥーロンの魂を宿したパペットであるデキャピトロンは唯一魔王を殺せる存在としておきながら能力が視覚的に地味過ぎた

過去作も惜しい部分は多いけど独特の世界観で補っていただけに今作の子供向け作品みたいなノリはちょっと期待外れ
特に残念だったのが主人公リックを始めとした人間達の能力が大して活かされていなかった点
中でもアイアンウーマンである彼の恋人スージーの戦い方はアクションですらなくて失笑…w
チャネラーのローレンも便利使いされてるだけだったし…
まぁパペット達が好きな人なら暇潰しにはなるかも?
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