真世紀

怪談新耳袋Gメン 孤島編の真世紀のレビュー・感想・評価

怪談新耳袋Gメン 孤島編(2019年製作の映画)
2.5
霊の姿を撮影すべく、心霊スポットへいい年こいたおっさんたちが突入するシリーズ。今回向かったのはO島(伏せ字の意味がねー)。

田野辺さんはチラッと姿は出るけれど、撮影には不参加。「密林編」ではプロレスラー今成夢人が盛り上げたが、今回はノーゲストで谷口監督ら四人プラス市松人形はちのみとさみしい陣容。

さらにO島、悪代官を成敗した後、丸木舟で島を逃れてそのまま行方不明となった25人の青年の伝説が残る神社を皮切りに、航空機事故M号の墜落現場、女学生が同級生の投身自殺に連続で立ち会った「死の案内人」で知られるM山などの有名すぎるスポット揃いのはずながら、一行を襲ったのは霧に閉ざされ、足元もおぼつかず撮影中止に追い込まれるなどの悪天候。

最後の浜辺はようやく軌道に乗り、怪異も発生するが、全体的にはボリューム不足。今まで観てきたシリーズ中いちばん残念な作品に。せめて悪戦苦闘の裏話でもと思いきや、オーディオコメンタリーもついてなくて、ますます消化不良でした。

なお、この「新耳袋殴り込み」以来のシリーズを派生させた映画秘宝はそれこそ創刊以来の愛読者的には残念な二度目の終焉を迎えたけれど、そもそも、こんなシリーズを産み出した映画雑誌というのも稀有すぎるよな
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